ビジネスを行う上で人脈を持っていることは強みになります。行政書士も例外ではなく、人脈形成は大切な活動の一つです。
そこで、どのように人脈形成をしていけばよいか紹介します。ここに掲載する方法以外にも人脈形成の方法はたくさんありますが、一つの例として参考にしてください。
異業種交流会
業種に関係なく知り合いを作る方法として、異業種交流会に参加することが挙げられます。
たくさんの異業種交流会がありますが、Peatix(ピーティックス)というサイトはイベントの案内が充実しています。
異業種交流会は、ある程度業界に絞ったものや参加者のステータスが限られたものもございます。遊び目的からビジネス目的まで、幅広い分野の人が集まります。
注意したいことは、主催者がだれかということです。異業種交流会と思って参加したが、実は商品やサービスの販売会であったということもありますので注意しましょう。
中小企業者の各種団体への加入
商工会議所、商工会、中小企業同友会などの団体に加入して人脈を作る方法です。地域で活動している様々な業種の中小事業者と知り合うことができます。
各種団体で積極的に活動していくと、一緒に活動した方と信頼関係が構築でき、仕事につなげることができます。
ただし、活動する時間を確保する必要があるため、仕事やプライベートとのバランスが大切です。
同業者との人脈
行政書士は専門(得意)業務を取り扱っていることが多いです。例えば、建設業許可、入管、産廃、相続などです。自分が取り扱っていない業務を取り扱う行政書士と知り合いになれば、外注先として関係を持つことができます。
また、同じ業務を取り扱う行政書士であれば、実務情報の交換や勉強会などでつながり、業務知識の研鑽をすることができます。
支部活動に参加すると、同地区の行政書士と知り合うことができるので、まずは支部活動から参加してみるといいでしょう。
他士業との人脈
行政書士以外の士業とつながることは、行政書士業務以外の紹介先ができます。さらに、他士業との共同サービスの提供も可能となります。士業の主な取扱業務は以下となります。
士業名称 | 主な業務 |
弁護士 | 訴訟、法律相談など |
司法書士 | 会社設立登記申請、不動産登記申請など |
税理士 | 確定申告、税務書類作成・届出、税務相談など |
社会保険労務士 | 社会保険手続、労働保険手続、労務相談など |
土地家屋調査士 | 不動産登記申請(表示の登記)、筆界特定など |
弁理士 | 特許申請、商標登録申請など |
海事代理士 | 船舶の登記・登録・検査など |
これら以外にも、中小企業診断士、公認会計士、不動産鑑定士などがあります。
他士業とつながるときは、その方が何の業務を取り扱っているかを聞いておくとよいでしょう。
SNSを利用したつながり
近年では、SNSから仕事が生まれることもあります。実際に会った方とSNSでつながると、そこから仕事の依頼が来ることがあります。士業については、実名登録ができる「Facebook」(フェイスブック)を利用している人が多いです。
Facebookのメッセージ機能である「メッセンジャー」を利用すれば、気軽に連絡を取り合うことができます。
他にも、Twitter、LINE、Wechatなどがございます。
Twitterは不特定多数の人とつながる場合に向いていると言えます。
LINEは、一度つながった人との連絡のやりとりに向いています。日本人はLINEを使用している人が多いので、個人の依頼者との連絡手段として役立ちます。
Wechatは、中国人の利用が多いです。入管業務などで、中国人からの依頼がある人はあると便利です。
地域
自分の住んでいる地域でのつながりも大切です。
自治会長、PTA会長などのように、人から頼られる役職についている人からの信頼を得ると、相談の連絡が入るようになります。
地域での信用を得るためには、普段の行動や地域のイベントに積極的に参加するなどが必要となります。これらが苦にならない人には向いている人脈作りです。
同級生
小学校、中学校、高校の同級生とつながりを持ちます。昔と違い、今はSNSで気軽につながることができます。
行政書士と言っても相手は何をしている人かわからないので、「相続手続きをしている」「外国人の働く資格や国際結婚の手続きをしている」など、わかりやすい言葉を選んで伝えましょう。
大学のOB・OG会
大学のOB・OG会もつながりを持てる場です。出身大学に法学部がある大学では、士業同士のOB・OG団体を作っていることがあります。
そういった集まりに参加して情報を交換することは大変役に立ちます。同じ大学出身ということで、打ち解けるのも早いでしょう。
趣味
趣味の仲間は、業種を超えた人脈形成ができます。ただし、あくまで趣味の集まりなので、露骨に仕事の話を持ち出すと嫌がられます。
相手から仕事の話を聞かれたら答えるくらいにしておくか、Facebookでつながっておいて、仕事関係の投稿をするくらいに留めましょう。