行政書士は、様々な人と出会えるチャンスがある!資格を活かし夢を追う!

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行政書士は、様々な人と出会えるチャンスがある!資格を活かし夢を追う!

プロフィール

岡嶋 俊哉 先生
行政書士法人アーネスト法務経営事務所 社員行政書士

埼玉県生まれ。埼玉県立浦和高校在学中、応援団長に就任し、利他の精神を磨き上げる。中央大学法学部卒業。2015年から行政書士として活動。国際特許事務所(商標担当)の勤務を経て、現在、行政書士法人の社員行政書士として就労系の在留資格関連申請に携わる。その他、建設業・貨物運送業・産業廃棄物収集運搬業・古物商などの許認可申請業務、NPO法人・宗教法人運営サポート、セクシャル・マイノリティの方向けの相続・遺言サポートなど幅広い業務を取り扱う。

資格をとっても仕事が来ない焦り

さいたま市の南浦和にある行政書士法人で役員をしています。いくつものご縁があって今の職場があるなと振り返ります。

行政書士試験に合格した2014年〜開業した2015年は、アルバイトをしながらホームページやチラシを作ったり。私は、会社勤めの経験もなく、学生時代の付き合いも、親族間の繋がりも非常に希薄だったので、直接的な「営業活動」の基礎も、「飛び込み営業」の勇気もありませんでした。

「せっかく取った資格」を活かせないまま、2015年も終わりが見えてきました。
資格を持っていれば仕事が来る、という認識が甘く、行政書士を始める前から、将来の不安に押し潰されてしまいそうでした。

3つの「出会い」

そんなとき、三つの大きな「出会い」がありました。

一つ目が、先輩の先生方との出会いです。
私が最初に所属した支部(岩槻・蓮田支部)の郵送物に、近隣支部(大宮支部)のセミナー告知が封入されていました。最低限の知識がなければ、お客様からの相談も受けることができませんので(「飛び込み相談」などほぼありませんが)、今後のために参加してみようかな、と思ったのです。そこで、鈴木先生と出会いました。その後、伊藤塾での鈴木先生登壇のセミナーに参加し、菖蒲先生とも出会いました。

さらに、ご縁は広がり、お二人が講師を務める伊藤塾の「秋桜会」で中堅の先生と、その先生からご案内いただいた東京の支部主催のセミナー・懇親会でベテランの先生(A先生)と知り合いました。A先生は、国際業務を専門となさっており、私は、定期的にA先生の事務所にかよい、在留資格関連の手続きをお手伝いすることになりました。

二つ目が、同期の行政書士・弁理士の先生(恩師)との出会いです。
大宮支部のセミナーに何度か参加していると、行政書士の登録会でたまたま隣の席だった先生が「同期会に来ませんか」とお誘いしてくださいました。
同期会で、ちょうど、弁理士・行政書士先生の前の席だったのですが、私が、著作権など知財に関しても興味があるとお伝えしたところ、「一緒にやってみる?」とお誘いを受けました。こうして、「弁理士の補助者」と「岡嶋行政書士事務所」の二足草鞋で活動をすることになります。

三つ目が、将来のお客様との出会いです。
登録間も無く、営業先も検討つかず、ただただ不安だった頃、セミナーか何かの帰り道の大宮駅で、フィリピンの方に話しかけられました。「貧しい子どもたちに募金を」と。私は、咄嗟に募金し、”せっかく作った”英語名刺を、その方に渡しました。すると、「色々困っているのでぜひ教会に来てほしい」ということで、お誘いをいただき、早速その週の日曜日に指定の場所へ行ったのです。そこでは、フィリピンの方々が一堂に会し、牧師様の説教に耳を傾けていました。キリストの教えには興味があったため、定期的に顔を出しました。

「出会い」のその後

その時の懇親会で知り合った菖蒲先生・鈴木先生とは、今も、教育事業(この法テック・行政書士カレッジのことです!)などで継続的なお付き合いがあります。

A先生は、出会いから数年後、引退なさり、A先生の大切なお客様は私が引き継ぐことになりました。

さいたま商工会議所青年部(YEG)に所属していた弁理士・行政書士の恩師は、私に任せると言って、会員変更という形でその団体の活動に参加することになりました。当時は、”ワイイージー”というものが何かもさっぱりわからず、とりあえず参加していく中で、建設業会社・国際人材関係会社・運送業会社等多くの経営者の方々と、公私、多くの繋がりができました。

キリスト教団体の皆様からは、翌年、聖地であるダバオ市にご招待いただき、そこで、多くのメンバーの方々と交流を深めました。今では継続的に「宗教」等の在留資格をサポートしています。

仕事は「人との付き合いの中」から生まれる。

以前私は、行政書士カレッジにて、「行政書士の徽章(バッジ)は魔法のバッジ」という記事を書きました。
私は、いわゆる「普通」の進路(高校卒業→大学卒業→会社就職→独立開業)ではなく、初めから行政書士を目指していたわけでもありません。そもそも将来像を全く描けないまま、大学に入り、目標もなく法律を学んでいたため、幸運にも行政書士の存在を知ったのです。

しかし、心労で休学せざるをえなくなり、退学を考えるようになりました。そのときの私は、大学を卒業して、「新卒カード」を入手するか、あるいは、起業するか、の二択しか思い浮かばず、結局は、後者を選んだのです。
そして、冒頭のストーリーに戻りますが、なんのツテもない状況で、仕事が来るはずもなく、考えあぐねていたところ、幸運にも、「行政書士バッジ」の真価に気がつきます。それが、「人間関係形成のための場所へ参加できるパス」というものです。

行政書士のバッジを付けてから、たくさんの出会いがありました。活かせる前職もない自分が、お客様からお仕事を頂けるようになったのは、ひとえに「ご縁」があったからです。一つの関係が、さらに多くの関係を呼び込みます。たくさんの人と繋がる上で、困り事を抱えている方々と知り合う機会が増え、自然と仕事の相談も出てくるでしょう。

現在とこれから:行政書士を「兼業」にしていきたい。

私が大学を卒業したのは2020年です。行政書士となり、せっかく法律に携わる職業に就いたのですから、しっかりと体系的に学んでおきたいと目標ができたからこそ、働きながら、卒業することができたのだと思います。

一度、自分のホームができて、ようやく「自分だからこそできること」を考えられるようになった気がします。
私は、自分自身が、「アロマンティック・アセクシュアル」という志向を自認しており、それが今ではアイデンティティとなっているのですが、この「言葉」を知り、人生が大きく変わりました。深く知るきっかけを与えてくれたNPO法人にじいろ学校の交流会に参加し、現在は、理事をしております。法人の運営は、行政書士の経験が直接的に活かせますし、当事者の観点から、他にはない「相続・遺言セミナー」も開催しています。
NHK ドラマ「恋せぬふたり」の制作に(ほんの少し)携わったり、学生さんの卒論制作・新聞社・メディアからのインタビューを受ける機会も増えました(先日のインタビュー記事ができました。行政書士になるまでの葛藤も書いてありますので、ぜひご覧になってみてください[LGBTER「しっくりくるセクシュアリティがあるなら、自分に貼りつけていけばいい。【後編】」] )。

また、新しい夢もできました。

個人のお客様の相談には、書類で解決できるものと、書類が一助になる可能性はありつつも、根本的な解決は望めないもの、この2種類があります。前者は、例えば、遺産分割協議書を作成したり、的確な在留資格に係る申請書を作成したり。後者は、例えば、相続関連業務では、大切な方と死別されたお客様がいらっしゃいますし、また、国際業務では、社会的マイノリティの外国の方がいらっしゃいます。書類作成の「外側」でお話を聞いていると、もっと話に耳を傾ける態度があるのではないか、と、とても歯痒い思いをしてきました。

現在は、再度大学の通信教育課程で心理学を勉強しています。将来は、公認心理師の資格を取得したいと考えています。作家になりたいという野心もあります。行政書士は生涯続けていきますが「兼業」としていきたいと思っています(副業ではなく、いずれも本業という意味で)。今があるのは、行政書士の「バッジ」の魔法、そして、それをきっかけとして生まれた、様々な「ご縁」のおかげであることに感謝の気持ちを忘れず、これからも精進していきたいと思っています。

行政書士カレッジ 編集部

行政書士カレッジは、実務に関する教材や書式の販売。また、開業や実務に関する情報提供をしています。

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